マイホーム購入後に新築ノイローゼになってしまった場合の対処法
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念願のマイホームを手に入れたのに、「近所付き合いに馴染めない」、「騒音が気になって落ち着かない」などの理由で、新築ノイローゼになってしまうことがあります。
せっかく建てた新築の家、なのに数千万円も払ってノイローゼを買うことになってしまった・・・
そんな場合、どのように対処すればよいのでしょうか?
この記事では、新築ノイローゼになってしまった場合の対処法について考えたいと思います。
忙しい方は目次からどうぞ
ノイローゼの原因が近所に馴染めないという理由なら引越しが最善策
新築ノイローゼになってしまう原因で多いのが、「近所付き合い」と「騒音」です。特にもともと人間関係をつくるのが苦手で、近所に馴染めないという方がノイローゼになってしまうケースが多いように感じます。
私が働く不動産会社に売却の相談に来られるお客さまの中にも、やっと新築を購入したのに後から問題が色々と起こってしまい、後悔の念からノイローゼになってしまったという方がいらっしゃいます。
その方々が口を揃えておっしゃるのが、
「せっかく購入したマイホーム。主人も頑張ってローンのために働いてくれているのに、わたしのわがままで売ってしまっていいのでしょうか」
ということです。
私さえ我慢すれば住み続けることは可能なのでは?と思ってらっしゃるんですね。
でも、それでいいのでしょうか?
私の個人的な意見としては、「売却が可能なのであれば、たとえ新築といえども、売ってしまって引っ越しをしたほうがいい」と思っています。
これは、私自身も近所付き合いで悩んでノイローゼになってしまった経験があるから言えることです。
苦手な同級生のお母さんと会うのがトラウマに
私の場合は、息子と同じ部活のお母さんが原因でした。
当時、私は歩いて通勤をしていたのですが、そのお母さんとはご近所で通勤時に顔を合わすことが多くありました。
別にそのお母さんのことが嫌いとかではなかったです。いじわるをされていた訳でもありませんし、会うと声をかけてくれるどちらかというといい方でした。
でも、苦手だったんです・・・
なぜなのか理由も私には分かりません。
ただ、歩いていてそのお母さんの姿が目に入ると、もう心臓はバクバク、胸がソワソワして震えが止まらないようになりました。
いつからそうなったかの記憶すらありませんが、とにかく顔を合わすことに耐え切れなくなり、通勤時にわざと遠回りの道を選んで、会わないよう会わないよう毎日怯えながら通勤をしていました。
当時、息子は校区が変わるのを嫌がっていましたので、「高校に上がるまで、高校に上がるまで」と毎日唱えるように思いながら、日々を過ごしていたのを今でも覚えています。
幸い、自宅は賃貸でしたので、息子の高校進学と同時に引っ越しをして今では平穏な毎日を送っています。
ただ、もうあの地獄のような日々には絶対に戻りたくはありません。
せっかく高額のローンを組んで建てた家。売却にとまどう気持ちも分かります。
しかし、ノイローゼになってしまうくらい我慢しつづけて住み続けることに何の意味があるのでしょうか?
マイホームというものは、家族が幸せに暮らすためにあるものです。
幸せに暮らせない家に存在価値はありません。
ノイローゼのために家を売却するということは、「逃げ」ではなく「豊かな生活のための選択」です。
新築の家を売るときには売却損に注意
新築の家を売るときには、ほとんどのケースで売却損が出てしまいます。住宅ローンの残債よりも、売却額が低くなってしまうためです。
住宅ローンの残債を現金で補填することができなければ、家を売却することはできません。
任意売却という方法もあるのですが、これはあくまでリストラなどの理由により住宅ローンの支払いが厳しくなった場合の対処法です。
債務整理と同じような扱いなので、金融機関のブラックリストに載ってしまうため、おすすめできる方法ではありません。
私のお客さまのケースでいえば、残債分を貯金でまかなうか、ご両親や親族に一時期的にお金を借りて支払うかたが多いです。
もし家を売却した場合、どのくらい残債が残るかを把握しておく
売る売らないに関わらず、家の売却を検討したときには、住宅ローンの残債がどのくらい残るかを事前に把握しておくことはとても重要です。
そのため、自宅を売却した場合どのくらいの価格で売却することができるのかを知るということが大切になってきます。
当サイトの別の記事でもおすすめしていますが、不動産一括査定サイトを利用することで、自宅がどのくらいの額で売却できるのかを簡単に知ることができます。
不動産一括査定は、残債がどのくらい残るのかを調べるには、とても便利なサービスです。
これは不動産一括査定サイトでも大手の「SUUMO売却」の査定依頼画面になります。
「近所に知られずに売却したい」「とにかく急いで売却したい」など、依頼主の都合に合わせた形で査定の依頼ができます。
そのため、家の売却を検討していることが近所に知られることもありません。
査定には手数料などなく、完全無料で利用することができますので、残債を把握しておきたい場合にはぜひ利用しておきたいサービスです。
残債が把握できたら売却計画を
住宅ローンの残債がどのくらい残るかが把握できたら今度は売却計画です。
差額分を現金で用意する必要があるので、それをどうするかですね。
私の場合は賃貸でしたので、引っ越しまでに家のリフォーム費用を必死に働いて貯めていました。(中古一戸建てを購入予定でした)
なので、差額分を貯金するために必死に働くというのもありだと思います。
なによりそれが励みになりますし、仕事をしている時間は家にいる必要が無いため、いらないストレスを感じることも無くなります。
ノイローゼがひどい場合には、いったん両親や親族にお願いしてお金を借りて、引っ越し後にそれを返すために心機一転、一生懸命働くというのもいいのはないでしょうか。
ストレスの無い暮らしがどんなに幸せなのかは、引っ越さないと実感することができません。
引っ越しにはご主人や子どもたちの理解も必要になりますが、あなたと家族の豊かな暮らしのために、勇気を持って相談してください。
まずは、それが第一歩です。
新築ノイローゼの原因が騒音の場合はどうする?
では、新築ノイローゼの原因が騒音だった場合はどうしたらよいのでしょうか。
電車や飛行機、幹線道路の自動車の音などの騒音が気になる場合には、防音対策が一番効果的なようです。
会社に出入りしているリフォーム会社の社長さんから聞いたのですが、家の外の道路を通る自動車の音などは、空気を伝わってくる音なのだそうです。
そういった騒音を軽減するには、二重サッシや二重窓と呼ばれる方法が最も効果的だとのこと。
今ある窓の内側に、もうひとつ窓を取り付ける方法ですね。
窓を防音ガラスに変えるよりも、二重窓のほうが防音効果が高いそうです。さらに、二重窓のガラスを防音ガラスにするとより効果が高くなるとか。
二重窓は、断熱効果も見込めるため一石二鳥ですね。
家の全ての窓を二重窓にするには数十万の費用が必要になりますが、そのことにより騒音が気にならないレベルになるのであれば、検討する余地は十分あるといえるのではないでしょうか。
ただし、マンションタイプの住宅の場合、二重窓にすることで外からの音がシャットアウトされ、上下左右から伝わってくる隣人の生活音が気になってしまうケースもあるようです。
今までは外の騒音により聞こえずらかった音が聞こえてしまうようになるということですね。
そのため、外からの音ではなく、壁を伝わってくる生活音が気になる場合は、二重窓は逆効果になる場合もあるということですので注意が必要です。
まとめ
念願だったマイホームを手に入れたのに、トラブルでストレスを抱えてしまうということはとても辛いことです。
特に住宅の場合は高額な買い物のため、後悔の気持ちも大きくなります。
しかし、「家は3回建てないと満足できない」といわれているように、最初に建てたマイホームで全てに満足している方はほとんどいません。
みなさん何かしらの不満を我慢しながら生活をされています。
自宅の購入に失敗するということはありえないことではないのです。
人生は一度きりです。ノイローゼに悩みながら日々生活するよりも、失敗を認めて将来の生活のために勇気を出して最初の一歩を踏み出すということも大切なことではないでしょうか。
あなたが家族の理解を得て、新しい環境で心穏やかな生活が送れる日がくることを心から願っています。
【ぶっちゃけ話】不動産会社に直接、査定依頼をしてはいけない理由
※業界内では言えない話しです。こっそりと読んでください。