田舎の実家を処分したい。田舎の家を売るときの3つのステップ

空き家対策

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田舎の空き家

両親が亡くなり、または同居などで田舎の実家が空き家状態のまま。

このような空き家は、日本中にたくさん存在します。

みさえ
現在の日本はこの空き家問題が深刻化していて、その対策として、空き家にかかる税金の見直しなども検討されています。

特定空き家とは?あなたの空家の固定資産税が6倍になる可能性も?

また、空き家にして放置したままだと維持費もばかになりません。

空き家にかかる維持費が知りたい!

今後は、空き家を所持していることのデメリットの方が多くなることが予想されます。もし、将来的に田舎の実家に住む予定などが無いのであれば、早めの売却を検討するべきでしょう。

田舎の実家など、遠方にある不動産を売る方法に関しては、こちらの記事でもまとめていますので、参考にしてください。

遠方の不動産を売る方法。不動産会社の探し方や現地に出向くタイミング

 

 

田舎の家をすぐに処分したいときは?不要になった田舎の実家をお持ちのお客さまの中には、「どうでもいいからすぐに処分をしたい」とおっしゃる方も多くいらっっしゃいます。

 

税金や固定資産税、空き家のリスクを考えると早く手放したいというお気持ちも分かります。そういった場合は、不動産一括査定を利用してみてください。

 

複数の不動産会社に一括して査定依頼ができますので、田舎の家の処分に対応してくれる不動産会社をすぐに見つけることができます。

 

不動産会社によって家の売却価格は大きく変わってきます。少しでも家を高く売りたいというのであれば、複数社から査定をしてもらうのが鉄則です。

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それでは、田舎の実家を売るときのステップについて説明いたします。

忙しい方は目次からどうぞ

ステップ1.不動産会社を探す(査定依頼)

みさえ
田舎の家を売るための最初のステップは、まずは査定を依頼することから始まります。

家や土地などの不動産を売却するときには、まず保有している不動産の評価額を調べることが最初のステップです。

今現在の自分自身の資産がどのくらいあるかを知る意味でも、所有している不動産の査定価格を調べておくことは大切です。

 

実家の評価額を把握することで、損を回避したお客さまの例

私のお客さまの中に、空き家になっている実家の査定を1年おきに依頼してくるお客さまがいらっしゃいました。

「正確な資産価値を把握して、きちんと人生の資金計画をしたい」ということが理由でした。

実際のところ、そのお客さまの所有する土地は、年々地価が下がっている状態でした。

そのため、3回目(3年後)の査定依頼の際、まだ資産価値が残っている状態の今、売ってしまおうということで、所有していた土地は売却されました。

現在もそのエリアの土地は、地価が上がる要素が無く下がり続けているため、そのお客さまは賢い選択をしたといえます。

そのまま、所有していたとしても維持費がかかるだけでした。今も維持し続けていたとすれば、維持費と地価の下落で、数百万の損をしていたことになります。

このように所有している不動産があるのであれば、きちんと資産価値としての評価額を把握しておき、売り時を逃さないということも大切です。

都心部以外は地価が下がり続けていますので、購入したときには○○○○万円だったから、今もこのくらいで売れるだろうという安易な推測は危険だということは知っておいてください。

 

ワンポイントアドバイス田舎の家の処分は早いほうがいい理由

 

最近では地価の下落率こそ少し下げ止まりが見られますが、一部の地域を除き公示地価は年々下落傾向にあります。

 

不動産業界にいる立場からひとつアドバイスをさせていただくとすると、「処分に悩んでいる田舎の家があるのであれば早めに処分したほうがいい」ということです。

 

仕事柄、空き家をずるずると持ち続けて最後には売れなくて困っているお客さまをたくさんみてきたからです。

 

信じられないかもしれませんが、売れない物件の売買を不動産会社は放棄します。物件の売買が無いと手数料が入りませんので当たり前のことです。

 

売れる物件の販売に力を入れて、売れ残っている物件は仕事をしているフリをするだけ。売主さんにはいかにも営業活動しているフリをして、「我々も頑張ってはいるのですが・・・」と告げるだけです。

 

ひどいもんですよね。

 

実際問題として、年々、空き家が売れなくなってきている現状があります。

 

空き家は増え続けているのに、新築住宅や分譲マンションも増え続けています。当然、放置気味の空き家よりも新築住宅やマンションの方が売れています。

 

田舎の空き家など、ほぼ売れ残ってしまう現実がすぐそこまで来ているのです。

 

私の両親も祖父母から引き継いだ家や土地がありましたが、説得して全部売却してもらいました。

 

将来的に住む予定のない田舎の実家などは、売れるうちに売っておくほうが得策なのです。

 

田舎の家を売るための不動産会社はどうやって探す?

田舎の空き家を所持している方は、所有者自体が都心部、または遠方に住んでいる場合がほとんどです。

不動産取引は、その土地や家がある地域の不動産会社が代行して行いますので、まずは、田舎の家を取り扱ってくれる不動産会社を探さないといけません。

ただ、「忙しくて実家周辺の不動産会社を探す時間が無いんだけど・・・」

そういう方も多いと思います。

みさえ
田舎の家を売るには不動産一括査定サイトが便利です。

そういった場合は、ネットの不動産一括査定サイトを利用してみてください。

ネットの不動産一括査定サイトでは、
遠方の不動産会社にでも、サイトを通じて査定依頼を出すことができます。

不動産一括査定を利用した際の流れのイメージ図

無料で利用することができますし、インターネット上で査定依頼が全て完結しますので、時間の無い方には、大変便利なサービスです。

査定依頼をしたあとは、依頼を受けた不動産会社から査定書が送られてきますので、査定価格を比較して、納得のいく評価をしてくれた不動産会社に詳しく話を聞いてみるとよいでしょう。

不動産一括査定サイトに関しては、こちらの記事でおすすめを一覧にしていますので、参考にしてください。

不動産一括査定サイトのおすすめ一覧リスト

現地には必ず足を運ばないといけない?

売主さん
現地には必ず足を運ばないといけないのかしら?
みさえ
売却のタイミングで、何度かは現地に行く必要があります。

不動産会社探しは、ネットの不動産一括査定サイトを利用すればすぐに見つかります。

しかし、家を売るということは、あまり安易に考えて行えるものではありませんので、何度かは現地に足を運ぶ必要が出てきます。

タイミングとしては、

  • 不動産会社と媒介契約を締結するとき
  • 買主さんと売買契約書を交わすとき
  • 家の決済、引渡しをするとき

この3つの場面では、極力売主であるあなたが場に同席することをおすすめします。

最低でも、家の決済・引渡し時だけでも同席するようにしてください。

もし、どうしてもそのような時間が取れないという場合には、実家がある地域の司法書士に不動産売却の代理人になってもらい、売却手続きを代行してもらうという方法もあります。

家の売却には、内見(実際の買い手が家や土地を見に来る)というものがありますが、内見の場合は不動産会社に実家の鍵を預けておけば大丈夫です。

みさえ
内見には、売主さんが必ず立ち会う必要はありません。

 

ステップ2.田舎の実家の不用品を処分する

みさえ
家の売却を依頼する不動産会社が決まったら、両親が残したままの実家の不用品を処分しておきましょう。

不用品やいらない家具をそのままの状態で売りに出すことは可能ですが、不用品が散らかったままの家は売れにくくなります。

なので、できることなら一度実家に戻り、家族の思い出として残しておくもの、不用品として捨てるものを仕分けし、いらない不用品は処分してしまいましょう。

家を売るときの片付けはどうする?エアコンや家具は処分するの?

面倒かとは思いますが、あなたが実家の所有者である以上、いつかは必ずやらないといけないことです。

これもよいタイミングだと思い、実家の整理をしておきましょう。

残された不用品の廃棄は、専門の業者に頼むこととなるとは思いますが、不動産会社に家の鍵を預けておけば対応してくれます。

また、古くなった家屋を解体し、更地にして売るような場合は、不用品ごと解体業者に回収してもらえばいいでしょう。

ただし、更地にして売るかどうかの判断は素人では難しいため、媒介契約を結んだ不動産会社とよく相談した上で決めるようにしてください。

 

ステップ3.どうしても田舎の家が売れない場合は?

売主さん
田舎の家を売り出してみたものの、なかなか買い手が見つからないんだけど。

こういった場合はどうすればよいのでしょうか?

田舎の家は、活用方法次第で大切な資産に

「田舎の実家がなかなか売れなくてもてあましている」

という方でも、田舎の土地や家を上手く活用する方向に方向転換して、資産化に成功した方もいらっしゃいます。

わたしが知る限りでは、

  • 初期投資を抑えた駐車場経営
  • 高齢者住宅として資産運用(立地に左右されにくい)

この二つのパターンは成功している方が多い印象です。

事実、私の住んでいる自宅のお隣さんはずっと空家でした。

元々、お医者さんが住んでいた家でしたので、敷地も広くかなり立派なお家。

両親が亡くなり娘さんが所有していたのですが、大きすぎて買い手もつかず、そのまま放置の状態でした。その娘さんは結婚して遠方にいましたので、毎年固定資産税だけを支払い続けている状態です。

ただ、最近になって有料老人ホームなどを運営する介護運営会社と提携したみたいで、建物は取り壊され、綺麗な有料老人ホームに生まれ変わりました。

土地を貸す家賃だけでも、かなりの収入になっているのではないでしょうか。

普通の住宅街にある土地で、決して立地がいい土地ではありませんが、このような意外な活用法もあるということです。

今は無料で土地活用の提案が受けられるサービスが充実していますので、

「田舎の家や土地の処分に困っている」

という方は、試しに相談してみてもいいかもしれません。

無料で土地活用の資料請求ができるサービス

無土地活用の資料請求ができるサービスといえば、「リビンマッチ土地活用」が有名です。

1年間で440万人ほどが利用しているサービスで、所有する物件に対しての土地活用の提案を無料で受けることができます。

47都道府県全てのエリアに対応していますので、気になるかたは公式サイトを確認してみてください。

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田舎暮らし専門の不動産サイトに物件を掲載してみる

みさえ
田舎の家がなかあか売れない場合は、物件の情報の露出を増やすことが大切です。

最近は、定年後の退職金や都心の自宅を売却したお金で、田舎の一軒家を購入し、
スローライフな生活を楽しみたいという年配の方が増えてきています。

田舎の古家付き土地を探している方も意外と多いということです。

現にインターネットでは、田舎暮らしに適した売り家のみを掲載しているサイトもあります。

田舎ねっと.日本

このような専門的なサイトに、物件の掲載を依頼してみるのもひとつの方法です。

訪問してくるユーザー自体が、田舎暮らしをしたいと思っている方ですので、そのようなユーザーに多く物件情報が見られることで、買い手が見つかる可能性も出てきます。

ただし、田舎ねっと.日本に掲載依頼をする際には、仲介を依頼している不動産会社を変更しないといけないようですので、注意してください。

不動産会社を変更する手順や注意点に関しては、この記事で説明していますので、参考にしてください。

参考 不動産会社を変えたい!契約を解除するタイミングと注意点

 

自分で買い手を見つける努力も大切

みさえ
どうしても買い手がつかない場合は、隣家の方に相談してみるのも手段のひとつです。

どうしても買い手がつかない場合は、隣家の方に相談してみてみてください。自分で買い手を見つける努力をするということも大切です。

買い手がつかない家や土地を、一番買ってくれる可能性があるのは隣家の方だからです。

ただし、向こうから求めてきた取引ではないため、いっそのこと譲ってしまうような気持ちで売却価格は決めないといけません。

 

地方自治体の援助を積極的に利用する

みさえ
現在では、市町村などの地方自治体が空き家対策のため、「空き家バンク」という制度を活発化させています。

空き家バンクとは、売却や賃貸を希望する空き家所有者から申し込みを受けた不動産情報を、市町村が登録し、インターネットや市町村の窓口を通じて、購入又は賃貸入居の希望者に情報提供する制度です。市町村が介入することで、不動産の取扱いに不慣れな空き家所有者や利用者に対し、安心感を与えると共に、住宅に関する施策と連携させ、移住・定住を促すツールとして活用されています。

引用:福岡県ホームページ「福岡県内の空き家対策のご案内」より

実家が存在する市町村に確認をし、空き家バンクに登録するなどして、少しでも多くの買い手に物件の情報が目につくようにしておきましょう。

 

まとめ

過疎化が進んだ田舎の家や土地では、なかなか買い手が見つからない場合もあるでしょう。

田舎の家を売るときには、ある程度妥協をしないといけないということも考えておいてください。

一番いけないのは、「面倒だから」という理由で空き家を放置してしまうこと。

老朽化した家が崩壊して隣家の方に迷惑がかかることもありますし、手入れがされていない荒れた土地は、その土地の景観もそこないます。

空き家の放置は周辺住民との思わぬトラブルに繋がりますので、早めに対処しておくことが大切です。

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