夫が突然うつ病に?うつ病でも家を売ることはできる?
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ストレス社会と呼ばれる現代。このようなトラブルに突然見舞われるかも知れません。
また、新築を購入したものの「近隣トラブル」、「近所付き合いに馴染めない」、「騒音がうるさい」などの理由で、新築ノイローゼになってしまい、うつ状態になってしまうこともあります。
関連:マイホーム購入後に新築ノイローゼになってしまった場合の対処法
忙しい方は目次からどうぞ
夫がうつ病になってしまっても家を売ることはできます
たとえご主人がうつ病と診断された場合でも、本人の意思確認さえできれば家を売ることは可能です。
ただし、
- 売買契約書を交わすとき
- 決済により買主さんから支払いをしてもらうとき
この二つの場面にだけ、ご主人が直接出向いて不動産会社や司法書士の説明を受け、内容を理解し署名・捺印する必要があります。
それ以外のときは、奥様が家を売る交渉を進めても何の問題もありません。
住宅ローンの支払いが難しくなる場合
もし、休職などで充分な収入が確保できない場合には、住宅ローンの支払いが停滞する可能性もでてきます。そうなると、債権者から家を競売にかけられてしまいます。
競売物件は、新聞やインターネットに掲載されますので、近所に住宅ローンの滞納をしていることが知られてしまう可能性が出てきます。
また、相場よりもかなり低い売却価格になるにもかかわらず、残債の方法の相談をすることができません。しかも、落札者の都合で、強制的に退去を求められます。
住宅ローンの支払いが苦しくなるようなことが予想されるのであれば、早めに専門家へ相談し、競売にかけられる前に家の売却をするべきです。
住宅ローンの支払いが難しくなる場合は、早めに行動するように心がけましょう。
家を売っても住宅ローンの残債が残る場合は?
家を売却するとしても、
売却価格 < 住宅ローンの残債
になってしまうのであれば、残債分を貯蓄などで補填しなければ家を売却することはできません。
ただし、住宅ローンを支払いながら貯蓄をしていくのも限界があります。残債を手持ちの資金で補うのは、困難な場合の方が多いではないでしょうか。
任意売却とは?
任意売却とは、不動産会社の仲介のもとに、債務者(あなた)と債権者(銀行などの金融機関)との間で調整を行い、債務者の合意が得られれば、住宅ローンが残っていても家を売ることができる不動産取引の方法です。
任意売却であれば、
- 家が市場価格に近い価格で売れ、残りの残債も債権者との交渉で少額返済が可能になる場合がある
- 競売では落札されれば、家を強制的に立ち退かなければいけません。しかし、任意売却では引越しの時期などを債権者と相談することができ、場合によっては引越し費用も出してもらうことができます
- 競売では近所に競売であることがバレてしまう可能性があるが、任意売却では普通の住み替え感覚で家を売ることができる
など、競売と比べると大きなメリットがあります。
特に通常の不動産取引と同じように家を売れるのは大きなメリットです。競売に比べると債務額を大きく減らすことができます。
ただし、任意売却では支払いを滞納していることが条件なので、わざと住宅ローンを滞納(3ヶ月~6ヶ月)することになります。
当然、信用機関にブラックリストとして登録されますので、その後の数年間(おおよそ5~6年)くらいは、新たなローンを組むことができなくなるというデメリットがあるのは覚悟しておいてください。
しかし、ブラックリストに載るのは大きなデメリットですが、任意売却に成功して、家計の黒字化に成功した例は数多くあります。
夫の収入が大きく減っている現状があるのであれば、任意売却は有力な選択肢の中のひとつともいえるのです。
無料で相談できるセンターもあります。
実は、「競売を回避できる方法があるか」、「任意売却して借金を上手く清算できるか」などの相談を無料でしてくれるとこともあります。
あなたがもし、「今後、住宅ローンを払っていける自信が無い」、「すでに住宅ローンを滞納し始めている」状態であれば、このような無料相談を利用して、専門家に相談してみるのもひとつの方法です。
緊急のかたのために、24時間365日対応してくれていますので、夫の病気の関係で、住宅ローンの支払いに悩んでいるという方は一度、相談してみてはどうでしょうか。
連絡先は明記する必要がありますが、匿名で相談することも可能です。
不動産会社で家の査定をしてもらう
家の売却を考えているのであれば、不動産会社に家の査定はしてもらっておきましょう。
弁護士に相談するにしても、
- 今、もし家を売るとしたらどのくらいで売れる?
- 家の売却金額から残りのローンを差し引くといくらローンが残る?
などを、一つ一つ把握した上で相談したほうが、弁護士も具体的なアドバイスをしやすくなるからです。
ただし、不動産会社に査定を依頼する際には、少し注意が必要です。
家の査定に関してですが、不動産会社の査定というのは会社によって様々で、査定価格に数百万円もの差が出る場合もあります。
数百万円も違えば、今後の生活も変わってきます。
なので、必ず複数の不動産会社に査定をしてもらうようにしましょう。
不動産会社へ査定の依頼をするのであれば、無料の不動産一括査定サイトが便利です。上手に活用するようにしてください。
チェック! ⇒業界最大手の無料不動産一括査定はこちら不動産一括査定サイトに関しては、下記の記事でまとめていますので参考にしてください。
査定のやり方 不動産一括査定サイト「イエウール」の査定のやり方 一括査定比較 不動産一括査定サイトランキングとメリット・デメリットなど
夫がうつ病であれば、新たに家を購入することは難しくなります
通常の住宅ローンの審査では、団体信用生命保険への加入が求められます。
契約者がもし死亡した場合に、銀行などの債権者は契約者にかけられた生命保険で残債をまかなおうとしているからです。
しかし、うつ病と診断された場合は、団体信用生命保険への加入はほぼ認められません。なので、通常の住宅ローンの審査を下すことが難しくなるのです。
フラット35など、団体信用生命保険への加入が任意の住宅ローンもあることにはあります。
しかし、団体信用生命保険に加入していないと、夫がもし死亡した場合などは、住宅ローンの返済が全て残された家族にかかってきます。
これでは、残された家族は大変ですよね?
なので、団体信用生命保険への加入をしない場合には、もし夫に何かあったときに住宅ローンの残債を夫の生命保険で清算できるかなどの計算をきちんとしておく必要があります。
まとめ
夫が突然うつ病になってしまったら、将来のことなど色々と不安になるかと思います。
住宅ローンを今後きちんと払っていけるのか、もし払えなければ競売を避けるためにはどうすればいいか、お金の不安を少しでも無くすため、任意売却を選択するのか、色々とつらい選択も迫られることになるでしょう。
しかし、こんなときだからこそ、家族のために気丈な気持ちを持ち、今後の生活の計画をしっかり立てることが大切です。
私自身も、主人の収入が安定していない時期があり、その時は昼間の仕事以外にもパートを掛け持ちしたりして、精神的にも肉体的にもつらい時がありました。
しかし、それも今では良い思い出となっています。主人も「あの時は苦労を掛けたね」と、今ではすごく優しくしてくれます。
どうか、けっしてなげやりな気持ちにならず、前を向いて人生を生きていってください。