専任媒介契約にするか一般媒介契約にするか悩んでいます。どちらがよいでしょうか？
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築30年の家屋付きの土地を売ろうと思っています。両親から相続した家です。
地元のいくつかの不動産会社とやりとりをしたのですが、一般媒介契約と専任媒介契約のどちらにするか迷っています。
友人は一般媒介契約の方がたくさんの不動産会社に依頼できるから有利だというのですが、本当でしょうか？
初めて家を売るのであれば、専任媒介契約の方をおすすめします
というのも、一般媒介契約というのは、
「売りに出したとたんに買い手が殺到するような人気物件」
に向いている媒介契約だからです。
築30年ということは新興住宅地ではなく、少し古い時期に開拓された住宅街であることが予想されます。
そういった土地は不人気ではないけれど、特別人気でもない普通の物件であることが多いです。そうした場合では、専任媒介契約の方が圧倒的に有利です。
一般媒介契約では、ほとんどの不動産会社が販売予算を付けることをしません。大手不動産会社などは特にそのあたりには厳しいようですね。
ただ、これは不動産会社からしてみれば当たり前のことなのです。一般媒介契約では、成果報酬がもらえるかどうかが分からないため、予算を付けるにはリスクがあるからです。
男女間に例えると、最初から二股、三股をしている相手と交際するようなものです。交際相手がものすごく魅力的な場合（超優良物件）には、なんとしてでも他の交際相手よりも自分が手に入れようと努力するかもしれませんが、そうでない場合はそんな不誠実な相手に対して真剣になれないものです。
あまりおおっぴらには言えませんが、私が働いている不動産会社では、一般媒介契約はなるべく断るようにしていますし、たとえ受けたとしても新人が担当するようにしています。
ようするに、練習台として扱われてしまう場合もあるということです。
なので、一般媒介契約で家を売却しようとすると、
- 家が売れるまでの期間が長くなってしまう
- 家が売れ残ってしまう
可能性も出てきます。
しかも、一般媒介契約では、売主さんの方から不動産会社にコンタクトを取らないと、家の販売状況がどのような状態になっているかが分かりません。
一般媒介契約であれば、不動産会社が売主さんに対して販売活動の報告をしなくてもいいからです。
初めて家を売るのに、不動産会社が動いてくれない、報告もくれないのであれば、とても不安な気持ちになってしまうと思います。
なので、不動産会社が親身になって動いてくれる専任媒介契約がおすすめなのです。
専任媒介契約をするときには不動産会社選びは慎重に
専任媒介契約は一度契約してしまうと、よほどの理由が無い限り3ヶ月は契約の解除ができません。
不誠実な不動産会社にあたってしまうと、専任媒介契約がかえってデメリットになってしまうからです。専任なのをいいことにやりたい放題をする不動産会社もあるからです。
なので、専任媒介契約の場合は、親身になってくれる信頼できる不動産会社に依頼するのが大前提です。
地元のいくつかの不動産会社にあたっているとのことですが、親身な対応をしてくれているでしょうか？
できれば、3社から5社くらいに売却の打診をしてみて、熱心な営業マンがいる不動産会社を選んでください。不動産会社で選ぶのではなく、営業マンの態度で選ぶのが不動産会社を選ぶコツです。
家を売るまでには、色んな手続きや作業が必要です。買主さんとのトラブルなんかも日常茶飯事のように起こります。
信頼できる営業マンがいるのといないのでは、売主であるあなたへの精神的な負担が全然違いますので、誠意のある営業マンにあたるまで不動産会社をまわるようにしてください。
不動産会社選びは妥協してはいけません。
当サイトでもおすすめしていますが、不動産一括査定サイトを利用するのもひとつの方法です。
複数の不動産会社に査定の依頼をしてみて、感じのよい営業マンがいる不動産会社をピックアップしてその中から選ぶようにすれば、不動産会社選びに失敗する可能性は低くなります。
不動産一括査定サイトに関してはいくつか説明している記事がありますので、以下を参考にしてください。
→ 不動産一括査定サイトの概要とメリット・デメリットなど → 不動産一括査定サイトを利用して家を売却した人の口コミや評判のまとめ → 不動産一括査定サイト「イエウール」での査定のやり方を解説 → イエウールの口コミや評判は？イエウールの上手な活用法まとめ